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見どころ
2月に行なわれたアカデミー賞で外国語映画賞を受賞した実話がベースの人間ドラマ。四肢麻痺の障害を抱える男が、尊厳死を求めて闘う姿を通し、“生と死”を見つめる感動作。
ストーリー
25歳の時、海で起きた事故により首から下が麻痺状態になったラモン。以来、寝たきりで暮らす彼は、26年目に自ら死を選ぶことを決意。弁護士フリアや村の女ロサらと交流を重ねながら法的な闘いに臨む。
| 【制作/出演】 | [監][製][脚][音]アレハンドロ・アメナーバル [原]ラモン・サンペドロ [製]フェルナンド・ボバイラ [出]ハビエル・バルデム ベレン・ルエダ ロラ・ドゥエニャス | ||
| 【主演】 | ハビエル・バルデム | ||
| 【HP】 | http://umi.eigafan.com/ | ||
| 【製作データ】 | 2004スペイン.仏/東宝東和 | 【上映時間】 | 125分・PG-12 |
| 予告編: |
【コーチの眼】
今月22日にポール牧さんが自宅マンション9Fから飛び降り自殺をした。僕の誕生日だから忘れることはなさそうだ。。。その後大きな列車事故があったためにポールさんのニュースはあまり伝えられていないので詳細はわからないが、仕事が少ないという悩みはあったようだ。
どんな理由にせよ自ら命を絶つ自由を持っているだけでも幸せなことなのかも知れないと思ってしまう。
25歳で首から下が不随となってしまったラモン・サンペドロ(ハビエル・バルデム)が28年後に尊厳死を認める裁判を起こし、そして死ぬまでを描いた物語。これは実話であり、このラモンのドキュメンタリーや死ぬときの1時間半にわたる映像もスペイン国内ではテレビ放映されている。
植物人間や脳死の問題とはまた違う。脳は正常であって、四肢麻痺患者なのだ。それがどんなにつらく苦しいことなのかは健常者の我々には想像を絶するものがあるだろう。
しかし、ラモンのドキュメンタリーを観たロサ(ロラ・ドゥエニャス)はラモンを訪ね、生き続けるべきだとアドバイスをする。そこは思慮に欠けている行動だったかもしれず、逆にラモンからきついフィードバックをされて泣きながら帰ることとなる。
また、同じ四肢麻痺の神父も同じようにラモンを訪ね、生きるように説得しようとする。
兄ホセ(セルソ・ブガーリョ)は弟を守るために農園で働き、「尊厳死などは認めない、死んだらもうあえないのだぞ」というスタンス。
兄嫁マヌエラ(マベル・リベラ)はひたすらラモンの世話をする。
甥ハビ(タマル・ノバス)はラモンに言われるままおじいちゃんと口で文字を打てる機械や車椅子の改造を手伝う。
周りの人はそれぞれいろいろ考えた上で自分なりの行動をとっている。その中で重要な人物が弁護士のフリア(ベレン・ルエダ)である。
尊厳死を認めさせる裁判の弁護を無償で引き受けたのは、自分も病気であり、ラモンに共感する部分があったからだ。この共感は非常に大事だ。もし、僕がこのラモンから、尊厳死を遂げるというテーマでコーチングを依頼されたとしても彼の望むようなセッションが出来るかどうかは疑問である。
共感していたフリアでさえ、ラモンとの衝突はあった。フリアは裁判に勝つために事故の前はどんな生活をしていたのかを知ろうとした。それは失ったものがどれだけ大きなものなのかを提示するために必要な作業だと考えたのだ。
しかし、ラモンにとって過去は見たくないものであった。部屋には昔の写真も一枚もなく、想い出になるような物も一切飾られてはいない。尊厳死という未来についての話だけをしたかったのだ。
コーチングの中でもクライアントが見たくない部分というのは出てくる。しかし、そこでちゃんとその必要性を説明し、目を向けさせるのもコーチとしてはとても重要な仕事であろう。
さて、今回はちょっと長めですがここで自由について考えてみたいと思う。ラモンは世界中を旅して渡り、生きるとは自由を謳歌することだと考えていた。それが四肢麻痺という状況になり、自由が一切奪われてしまった。映画界ではスーパーマン役のクリストファー・リーブが落馬して四肢麻痺になってしまったのは有名な話であるが、この四肢麻痺の状態を想像してほしい。
目が見えなくなるのもつらいが、がんばれば一人で生きていける。しかし、四肢麻痺となると自分一人では何も出来ないのだ。自殺することもできない。当然プライバシーすらなくなる。
そうなると自由なのは想像の世界だけとなる。ラモンはとてももてたようで、何人もの女性がいつもそばにいたようだ。当然目の前にいる女性に触れることも想像しただろう。しかし、それは決して想像の域を超えることはできないのである。それがつらかったのかもしれない。
自殺するまえのコメントに「楽しいことは一つもなかった」という言葉があった。
それが残念である。
【コーチからの質問】
あなたは自由を謳歌していますか?
アレハンドロ・アメナーバル作品




















